大徳寺ほど物語を持つお寺があるのでしょうか。火事や応仁の乱を経て今の大徳寺にたどり着くまでの歴史には、一休さんを始め、織田信長、豊臣秀吉、千利休が絡まっています。
「紫野」という美しい名前(紫野のあたりは昔…風葬の地である蓮台野があり、紫というのはその遺体から流れる血という怖い話もあります😓)が付いたこの地に建てられ、広々とした境内に「大徳寺の二十余りの塔頭はことごとく一級の美術館といっていい」と司馬遼太郎が絶賛した大徳寺ですが、その始まりは雲林院の一角に建てられた小堂でした。
雲林院にご興味のある方は別投稿をご参照ください。
- 2023春・⼤徳寺本坊伽藍特別公開
- 大徳寺と朝鮮通信使
- 大徳寺・総見院
- 大徳寺・黄梅院
- 大徳寺・龍源院
- 大徳寺・三玄院
- 大徳寺・正愛院
- 大徳寺・芳春院
- 大徳寺・大仙院
- 大徳寺・大慈院&瑞峯院
- 大徳寺・400年前の“忘れ物”
- 大徳寺・山内図
- 大徳寺・山門(金毛閣)
- 大徳寺のイブキ
- 大徳寺・色々
- 大徳寺・御朱印
- 大徳寺・関連本
- 大徳寺・アクセス
2023春・⼤徳寺本坊伽藍特別公開
この前、『京都浪漫』という番組で「⼤徳寺本坊伽藍特別公開」に関する特集がありました。
今回の「⼤徳寺本坊伽藍特別公開」は仏殿も含まれていますが、仏殿は358年ぶりの公開になります。
番組によると、本尊の釈迦如来坐像は幻の京都大仏と言われる方廣寺の大仏の10分の一だと云います。滅多にないこの機会、ゴールデンウイークのお出かけにいかがですか?
🔹拝観期間:2023年4⽉27⽇(⽊)〜6⽉4⽇(⽇)
🔹公開内容:三門「⾦⽑閣」※外観のみ
仏殿(重要文化財)
法堂並びに狩野探幽筆 法堂天井画『雲⿓図』(重要文化財)
唐⾨(国宝)
🔹拝観休止日:なし(法務の都合により拝観休止になる場合あり)
🔹拝観時間:10:00~16:00(混雑状況により受付終了時間を早める場合あり)
🔹拝観料:⼤⼈2,000円・中⾼⽣1,000円・⼩学生500円(保護者同伴)
※未就学児1名につき保護者1名同伴
🔹拝観受付場所:大徳寺茶所
※20分毎に約20名様ごとに入場、ツアー形式で拝観(団体は要予約)
大徳寺と朝鮮通信使
大徳寺には当時の朝鮮外交使節団が4回滞在した場所でもあります。朝鮮通信使として知られている朝鮮外交使節団は船で対馬島から下関を経て、大阪の淀浦に着き、その後陸路で京都に向かいました。その規模は相当なもので、300人から500人の大移動になり、使節団が通過する客舎では文化交流も盛んだと云います。
大徳寺・総見院
総見院は豊臣秀吉が織田信長を弔うため創建されました。
豊臣秀吉が織田信長の葬儀を行った本堂には秀吉が奉納した木造織田信長公坐像が安置されています(総見院は織田信長の法号)。
織田信長公坐像は2体作られ、もう一体は信長の棺に遺体の代わりに入れられたと云います。
大徳寺の塔頭は非公開が多いですが、春と秋の特別公開が行われる事が多いです。
2023年大徳寺の塔頭の春の特別公開は終了しました。(2023年4月1日~5月7日の土日祝)」
大徳寺・黄梅院
黄梅院は大徳寺参道を進んで最初に現れる塔頭です。
大徳寺・龍源院
大徳寺・三玄院
大徳寺・正愛院
大徳寺・芳春院
前田利家の夫人松子(芳春院)が創建した寺院。境内の楼閣「呑湖閣(どんこかく)」は「金閣」「銀閣」「飛雲閣」と共に「京の四閣」に数えられています。➡ 京都検定に出題されています。
大徳寺・大仙院
古嶽宗亘(こがくそうこう)が創建した寺院で狭い敷地に樹木・石・白砂を高密度に配置した枯山水様式の書院庭園で知られています。➡ 京都検定に出題されています。
大徳寺・大慈院&瑞峯院
大徳寺・400年前の“忘れ物”
昨年秋頃…大徳寺の国宝の方丈の屋根裏から、400年前の“忘れ物”が見つかり、大きな話題を呼びました。
その忘れ物とは江戸時代に使われたと見られる「のみ」です。
見つかった「のみ」は昨年11月5日と6日に大徳寺で一般公開されました。
京都検定に挑戦!
✅昨年の京都検定にはこのような問題も出題されています。
17)現在、修復中の方丈(国宝)から裏に年号が書かれてある畳が見つかり、「最古の畳」として話題となった、紫野にある臨済宗の寺院はどこか。
ア)大徳寺 イ)延暦寺 ウ)建仁寺 オ)醍醐寺
大徳寺・山内図
大徳寺・山門(金毛閣)
千利休が自分の木像を安置したと言われる山門。
大徳寺のイブキ
イブキとしては珍しい巨木で、京都市の天然記念物にしてされています。樹齢は350年ぐらいだそうです。
大徳寺・色々
猫ちゃんは見つかったのでしょうか…気になります。
大徳寺・御朱印
御朱印を頂く場所がとても素敵でした。拝見できない場所ですが、御朱印を頂くために入る事ができます。わくわくしちゃいます😊
御朱印は手書きではなく書置きの御朱印になります。値段は300円です。
大徳寺・関連本
京都の寺社505を歩く<下>
出版年度は10年以上前になりますが、内容はとても充実していて、あまり知られていない場所も含まれていて、今読んでも当時とあまり変わらない感じで楽しめます。特に京都の深堀派におすすめです。
司馬遼太郎街道をゆく 34
まだ読んでおりませんが、司馬遼太郎さんが感じた大徳寺、読んでみたいです。