2023 桜開花 京都・千本釈迦堂

千本釈迦堂の桜開花

20230329・千本釈迦堂に行って来ました。遅咲桜以外の桜が満開でした。

ボケ封じ観音菩薩像とボケ封じお守りが頂ける千本釈迦堂。正式名称は大報恩寺です。

秋の紅葉の隠れ名所でもあり、夏の六道参りと冬の大根焚きで親しまれている千本釈迦堂…実は千本釈迦堂は桜の穴場!なのです。

数百本の桜に埋めつくような名所ではありませんが、境内には珍しい桜が植えられていて、その趣を好む粋な方の中には春になると早くも千本釈迦堂を訪ねては桜の開花を確認する方もおられるでしょう。

春の千本釈迦堂には桜以外に綺麗に咲いている花があります。その花とは…椿です。その種類の多さやその付けられた名前の美しさでも驚きの椿…満開の椿は桜や梅のような花びらの花とは違う美しさを感じさせます。千本釈迦堂には乙女椿を始めとする椿が綺麗に咲いていました。

今回の投稿では千本釈迦堂の桜と椿をご紹介致します。

阿亀桜

境内の桜の中でも人気があるのが阿亀桜(おかめ桜)という枝垂れ桜です。

阿亀(おかめ)像の前に植えられた大きな枝垂れ桜…。その枝垂れがおかめさんの死を悲しむ人々の涙のようにも見えます。

夫の名誉を守るべきと自ら死を選んだおかめさんの些細な慰めの如く、春のおかめさんも目の前の枝垂れ桜を楽しんではるのではと思わせる桜です。

阿亀桜が満開になるのは大体3月末から4月初旬という事ですが、今年の満開は少し早くなりそうです。昨日の時点で既に上の桜の開花が確認されました。

「ほら、あそこ、咲いていますよ」「ホント…」「桜開花宣言ですね」

お寺の方から教えて頂くと、ワイワイと枝垂れ桜の上を探しては、見つけて嘆声。昨日はまさに「千本釈迦堂桜開花宣言」の日でした😊

お寺の関係者の方によると…このままの陽気が続くと阿亀桜は早ければ…来週見ごろになるのでは…という事でした。

確かに阿亀桜は蕾がたくさん膨らんでいて、早く出たいよ!という桜の声が聞こえてくるかのようでした。

20230329・おかめ桜

黄桜

別名は鬱金(ウコン)桜だそうです。普通の桜とは違って、黄色と黄緑、緑色系の花を咲かせるようです。まだ見た事がないので、楽しみです。

数回、千本釈迦堂に来ても気づかなかった桜です。お寺の方から教えて頂きました。

本堂の横であるこちらには入る事はできませんが、何本も桜の木が植えられているので外からでも普段の花見では見られない綺麗な色彩の桜が楽しめると思います。

普賢象桜(ふげんぞうざくら)

普賢象桜は室町時代から知られている有名な花で、花の中央から2本出ている雌しべ(変わった葉との説明もあります)が普賢菩薩が乗る白象の鼻に似ていて「普賢象」という名前が付けられたと云います。

千本ゑま堂と梅小路公園にも普賢象桜の木があります。

普賢象桜は遅咲なので、まだ蕾の少なかったです。3月末から4月初旬ごろが見頃なのではと思います。

20230411・満開の普賢象桜!眩しいほど綺麗でした。

御衣黄桜(ぎょいこうざくら)

御衣黄桜は桜では珍しく緑色の花びらをもち、貴族の衣装の色に因んで「御衣黄(ぎょいこう)」と名付けられた、桜の多い京都でも数少ない桜です。

御衣黄桜が初めて栽培されたのは江戸時代の仁和寺だそうで、緑の花びらの奥がどんどん赤くなるのが特徴です。

御衣黄桜は千本釈迦堂以外仁和寺と平野神社にも植えられています。仁和寺には行った事があるのに、御衣黄桜には気づかず、御室桜ばかり見ていました。今年は御衣黄桜を探してみたいです。

御衣黄桜は遅咲なので開花は4月中旬から下旬になります。

20230411・御衣黄桜…満開でした。

早咲桜

昨日(20230315)、早咲の桜が咲いていました。河津桜ではないようですが、品種は確かではないようです。千本釈迦堂は参道が二個所ありますが、トイレがある参道から入るとすぐ桜が咲きています。桜の近くには稲荷神社があります。

千本釈迦堂・椿

千本釈迦堂の今は椿を楽しむべし!

お寺の方から教えて頂いた乙女椿以外には椿の種類は分かりませんが、千本釈迦堂には数種類の椿が咲いていて、稲荷神社だけでもおそらく違う種類だろう椿がほぼ満開でした。

椿・不動明王堂

秋になると綺麗なイチョウの黄紅葉が楽しめる不動明王堂…今は乙女椿が満開です。

不動明王堂のガラス越しでよくみると右側の端っこには「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が置かれています。私は昨年の秋、千本釈迦堂に来た時、お寺の方から教えて頂き、昨日も探して見つけました😊千本釈迦堂に行かれる方はぜひ三猿を探してみてください。

椿・太子堂

椿・稲荷神社

椿越し狛狐が何とも言えないコラボになる稲荷神社です。

20230329・椿

千本釈迦堂・千本釈迦念佛

千本釈迦念佛

千本釈迦念仏 - 新纂浄土宗大辞典

法会では約三〇人の僧侶が『仏遺教経』を訓読で読み、釈尊の一生を分かりやすく説いたのち、「ナモシャカムニブ、ナモシャカムニブ…」と、さまざまな音程と抑揚を交えた「大原声明千本式」と呼ばれる独特の念仏を唱和します。

✅お寺の方に訊くと、当日は千本釈迦念佛が行われる本堂は一般公開されますが、霊宝殿は非公開になるとの事でした。行かれる方はご参考ください。

千本釈迦堂・猫

昨年の夏も猫ちゃんを見かけましたが、昨日は別の黒猫ちゃんがいました。猫神社としてしられている梅宮大社まではいけないとおもいますが、千本釈迦堂も猫ちゃんと出会う確率が高いかもしれません。

アクセス

北野天満宮の東門から徒歩で行けます。自転車だと10分もかかりません。

やきもちのお店を矢印に進むと小学校と公園、その後、横断歩道が出ますので、渡って、真っすぐではなく、そのまま北に向けて進むと千本釈迦堂です。

千本釈迦堂・秋