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あなたの知らない京都

紫式部ゆかりの地、上賀茂神社の「片山御子神社」

『光る君へ』・上賀茂神社

昨日の京都新聞に大河ドラマ『光る君へ』の紫式部役と藤原道長役を務める吉高由里子さんと柄本佑さんが上賀茂神社に参拝したという記事が載っていました。

「葵祭」で知られる上賀茂神社は紫式部と藤原道長も参拝したと伝わる京都でも長い歴史を持つ神社で、境内には紫式部の歌碑もあります。今回の投稿は紫式部ゆかりの地でもある上賀茂神社の摂末社「片山御子神社」をご紹介させていただきます。(今後追記予定です)

上賀茂神社・片山御子神社(かたやまみこじんじや)

上賀茂神社には「縁結びの神様」として特に女性に人気がある神社があります。その神社とは「片山御子神社」で「片岡社」と親しまれています。

「片山御子神社」は上賀茂神社の摂末社で上賀茂神社の楼門の前の橋を渡るとすぐの所にあります。祭神は賀茂別雷大神の母神である賀茂玉依比売命(かもたまよりひめのみこと)です。縁結び、子授け、家内安泰、安産の神として知られています。

本殿の桜門前には玉橋と片岡橋がありますが、玉橋は渡ることができません。

片山御子神社は片岡橋の向こう側になります。とても小さく、すぐ隣に摂末社が続くますが、鮮やかなハートの絵馬が目を惹きます。

片山御子神社は上賀茂神社のホームページで360°VRで観る事ができます。マウスを左側に動かしてみてください。➡賀茂別雷神社・片山御子神社

片山御子神社・紫式部

紫式部はしばしば上賀茂神社に参拝したと伝われ、片山御子神社で「ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし」という歌を残しています。

上賀茂神社・紫式部歌碑

歌碑は片山御子神社の横ではなく、少し進んだ先にありますので、川の流れや綺麗な緑に目を向けるとスルーしてしまう可能性が高いので、左側に注意して進んでください。

歌碑に書かれている内容はなんでしょうか。

ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし

➡いつホトトギスは泣いてくれるのでしょうか。その声を待っているうちに片岡社の森の雫に濡れてしまいました(訳は多少の誤りがある可能性がありますのでご了承ください😓)

 

ほととぎすは未来の結婚相手を意味するという説が一般的です。ところで、平安の女性はほととぎすが好きだったのでしょうか。清少納言も『枕草子』で熱烈な「ほととぎす愛」を書いています。すこし気になる処です😅

上賀茂神社・楢の小川

上賀茂神社は百人一首で出る「楢の小川」としても知られています。

風そよぐ楢の小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける

百人一首98番・従二位家隆(じゅにいいえたか)

➡風も涼しくなり、もう秋かと思うと、上賀茂神社の御手洗川(みだらしがわ) で行われている六月祓(みなづきばらえ)だけが、今はまだ夏という事を示している。

【番外編】上賀茂神社・お守り&おみくじ

上賀茂神社(20221104)・お守り

上賀茂神社にはユニックなお守りがあります。その名も「うまくいく守」

馬は神の使いで、 人々を守り、千里 を見通し難なく 過せるよう守って下さいます。 中でも左馬は右 出るものなしと いい、人を寄せ福を招くといわれており この表裏合わせて九頭の馬たちが、表と裏…併せて9頭の馬たちが持つ人が人生をうまく進めるようお守りしてくださると云います。

上賀茂神社(20221104)・おみくじ

京野菜の一つである賀茂なすのおみくじは上賀茂神社ならではのおみくじ。

ここ数年前の夏ごろから「龍のお告げ」という水おみくじも頂くことができるようになりました。関西弁で書かれている「お告げ」にほっこりします😊

上賀茂神社・ホームページ

上賀茂神社・アクセス

【番外編】kyotostory🌸・葵祭