kyotostory🌸

あなたの知らない京都

木嶋坐天照御魂神社(蚕ノ社)

蚕ノ社(かいこのやしろ)

20230327・桜が満開でした。

20230331・鳥居の右側(正面から)の桜と後ろの桜は散ってしまいました。

蚕ノ社

「蚕ノ社」の正式名称は「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)」です。さすかに長いので略して「木島神社」と呼ばれ、木嶋坐天照御魂神社の境内にある織物の祖神を祀る蚕養神社(こがいじんじゃ)から「蚕ノ社」と親しまれています。

「蚕ノ社」は京都三珍鳥居の一つである「三柱鳥居」が人く知られていますが、「蚕ノ社」の見どころは「三柱鳥居」だけではありません!

今回の投稿では「蚕ノ社」の不思議と共に今見ごろの花、桜が綺麗な近くの公園も併せてご紹介させていただきます。

松尾大社を含むこの辺りは、古代朝鮮半島から渡来し、製・養蚕・ などにすぐれた技術をもっていた秦氏の勢力範囲で、「蚕ノ社」と松尾大社の摂社「月読神社」との関連性も認められているようです。(「月読神社」には何回もお参りしているので、ゆっくり投稿予定です。)

✅秦氏に関しては諸説あります。

蚕ノ社の不思議

「木嶋坐天照御魂神社」という難しすぎるその正式名称と共に「蚕ノ社」は今まで行った神社の中で一番…不思議な何か…を感じさせられる神社でした。その中の一つは風の音。まさに「風の歌を聴け!」と囁く木々の声が聞こえてくるようでした。

三柱鳥居

蚕ノ社には今は枯れていますが、大昔は綺麗な水が沸いている神池があったようで、古くより祈雨の神として信仰が厚く、土用の丑の日には池の中に手足を付ける信仰もあって、参詣の人が絶えなかったと云います。

三柱鳥居はその名残の神池の奥にありました。今の三柱鳥居は天保2年(1831)に再興された石製鳥居ですが、北斎漫画では木の鳥居で描かれいています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9F%B1%E9%B3%A5%E5%B1%85

三柱鳥居は柵の奥に位置していますが、柵のすき間からはきれいに見られます。

静まった森の中の鳥居…馴染みの鳥居とはかなり差があって…まさに…鳥居から寂しさが伝わってくるようでした。

三柱鳥居はそのカタチも、その置かれている場所としても「珍鳥居」でした。

無人おみくじ機

境内で一際目立つものが紅の無人おみくじ機です。蚕ノ社には無人おみくじ機以外のおみくじやお守りは置いておらず、御朱印を頂ける場所も見当たりませんでした。(神社の方にお会いする事ができ、御朱印の事を訊いたら、御朱印はやってないという事でした…⚆_⚆)

2月にお参りの帰りにおみくじを頂きました。コインを入れるとチャイムのような音が鳴って、おみくじが出てきました。(おみくじは2番、大吉でした😊)

20230327・2回目のおみくじを頂きました。驚きの大吉…。前回と同じ内容かと思うと違う内容でした。

今年は初詣の松尾大社で一回、蚕ノ社で2回、平野神社で一回とおみくじを引きましたが、すべて大吉…。3回目までは偶然と思いましたが、4回目の昨日も大吉が出るとなんだか…怖くなりました。おみくじは何かもやるものではないとは思いますが…なぜかついついやってしまう…😓😓😓

追記:この前、千本釈迦堂でおみくじを頂くと末吉でした。むしろ・ほっとしました。それが…その後、野宮神社のおみくじでまたも大吉…でした。

20230331・蚕ノ社で3回目のおみくじを頂きました。今回は吉。初詣から昨日までおみくじ7回!うち大吉5回、吉1回、末吉1回…。今までおみくじは1年2-3回ぐらいだったと思いますが、今年はやり過ぎ…😢…今年のおみくじは昨日で終わり!とは思いますが…果たしてどうでしょうか…。

白清社

無人おみくじ機をすこし進んむと立派な椿の木があり、その木の下には「椿丘大明神」と書いてある石柱があります。今はその周辺は満開の椿で囲まれています。

その左側の狛狐を通ると椿が落ちている小さい橋が現れます。その橋を渡ると静まった空間の中、幾つかの神社があり、真正面になる神社からのお詣りになるのですが、その神社がとても不思議でした。

白清社というこちらの神社…お参りの場所が薄暗くて洞窟?の中になる…今までお参りした神社とは全く違う感じの神社でした。初めだと中に入るにはかなりの勇気が要るかもしれませんが、私の場合、何人かの方が既にお参りをしていたので、順番待ちでスムーズにお参りすることができました。神社の中には一人しか入れないので、その次の人は外で順番待ち。人が少なかったので、1人待ちで済ましたが、人が多い時は大変混雑するのではと思います。

写真は…撮ってはいけないような感じがして…少し離れて一枚だけ撮りました。

双葵

本殿には双葵の神紋。松尾大社の神紋も双葉葵なので、同じ秦氏や「月読神社」との関連性に納得でした。大昔は桂川一帯とここ辺りまでが繋がっていて、神池の清水も桂川の水脈なのではと勝手な妄想にも…😅

蚕ノ社・花

春の今は桜と椿、ヒサカキ、夏はサカキの花が綺麗です。

境内には植えてないですが、鳥居の周辺に3~4本の桜が植えられています。もう満開でした。

椿

蚕ノ社の境内には立派な椿の木が所々に植えてあります。その中でも特に目を惹く場所は「椿丘大明神」の石柱の周辺と三柱鳥居の周辺です。

この前…蚕ノ社に行った時は狛狐の足元に椿が置いてありましたが、昨日は耳と耳の間に椿が置いてありました。誰かが置いたのか、木から落ちた花が偶然あの場所に着地したのかは判りませんが、花と狛狐のコラボに癒されました。

ヒサカキ

初めは気づきませんでしたが、よく見ると椿の中で静かに存在感を発する花に気付き、調べてみると「ヒサカキ」という花でした。

ヒサカキは漢字では「姫榊」だそうです。サカキより少し小さいことで姫サカキと呼ばれ、それがヒサカキになったようです。

そう言えば…花がサカキの昨年、北野天満宮で見たサカキの花と似ていました😊

クチナシ

本殿の下にはきれいな色の実?がたくさんできた木がありました。

木の実の正体は…クチナシの実だそうです。くちなしはその香りで香水の原料まで使われるほどのいい香りの花なので、夏はクチナシの香りが楽しめると思います。(熊野神社にもクチナシの花が楽しめます。)

サカキ

春に見付けた姫榊とサカキの花は珍しいという話もあって、初めてサカキの花を見たのは北野天満宮の神木であるサカキの花でした。

サカキには本サカキ、真サカキはありようで、本サカキの匂いはすごい臭い?ようですが、蚕ノ社のサカキはいい香りだったので、真サカキなのではと思います。

境内の至る所にサカキの花が満開で本当に綺麗でした。

アクセス

地下鉄、嵐電、市バス、京都バス…すべてオッケ!近くには広隆寺や映画村もあるので、最高のアクセスともいえます。

バス停の近くに大きな鳥居があるので、知らない人はこちらの鳥居?と思っちゃうかもしれませんが、蚕ノ社は鳥居を通ってからまっすぐ進んだ処にありますので、ご注意ください。

蚕ノ社周辺おすすめ①しまむら

蚕ノ社バス停から徒歩10分もかからないファッションセンター「しまむら」。帰りにちょっとした買い物もできます。私は自分と子供用の特売の靴下と値引きのズボンを購入しました😊靴下はとても履きやすく大満足です。

 

蚕ノ社周辺おすすめ②太秦下刑部公園?

しまむらさんの駐車場の近くには公園があります。

公園の名前は「太秦下刑部公園」ではないかと思いますが、間違ったらすみません。おそらく子供が小さい時、一回だけお友達と一緒に遊んだことがありますが、その当時もとても綺麗な公園という印象がありましたが、今も綺麗に管理されていて、桜が満開でした。

20230303・桜が咲く前の公園

20230327・桜が満開を迎えた公園

公園の手前には「ハナモモ」という花が綺麗に咲いていますので、行かれる方は探してみてください。

蚕ノ社周辺おすすめ➂右京中央図書館

コロナ禍ではあまり行かなくなりましたが、とても清潔で綺麗な図書館という印象が残っています。屋外テラスもあるので、蚕ノ社からの帰り道に寄ってみてはいかがですか?(施設内では飲食禁止です)

図書館はエレベーターからも、屋外階段からも行けます。

右京中央図書館 - 京都市図書館

京都三珍鳥居