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ここで縁が変わる?安井金比羅宮で悪縁を切って良縁を結ぶ旅

安井金比羅宮

京都・東山にある「安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)」は、縁切りと縁結びのご利益で知られています。

「縁切り」と聞くと少し怖いイメージがあるかもしれませんが、ここでいう縁切りは、人間関係だけではありません。たとえば、病気や悪習慣、災いとの縁を断ち切り、新しい良縁を迎えることも含まれています。

 

安井金比羅宮が縁切りで知られるのは、御祭神の一人である崇徳天皇(すとくてんのう)に由来します。

 

崇徳天皇は戦に敗れて讃岐へ流され、孤独のまま恨みを抱えて亡くなったため、悪縁や災いを断ち切る力を持つと信じられてきました。

さらに、航海や災難除けで有名な「こんぴらさん(金刀比羅宮)」の信仰とも結びつき、「悪い縁や災いを断ち切る力がある」と考えられるようになり、やがて「縁切りの神様」と信仰されるようになったのです。

境内にある 縁切り縁結び碑 の穴をくぐる儀式も分かりやすくて人気を集め、今では全国から参拝者が訪れる「縁切りの聖地」となりました。

縁切り縁結び碑

縁切り縁結び碑。悪縁を切り、良縁を結ぶために参拝者がくぐります。

境内で目を引くのが「縁切り縁結び碑」。真ん中に穴の空いた大きな石で、願いを書いた紙(形代)を貼り付け、「前から後ろ → 後ろから前」の順番で二度くぐるのが正式な流れです。

形代の書き方

後ろに移る形代は一昨年、子供と一緒に行った時、書いた形代です。金という文字を下向きにして、左右に書きました。

形代の書き方の決まりはない!という事です。思いのまま……書いてください。

くぐり方の手順

縁切り縁結びの碑

縁切り縁結びの碑
  1. 形代(かたしろ)に願いを書く
    人形の形をした紙(形代)に切りたい縁・結びたい縁の願いごとを書きます。

  2. 碑の正面からくぐる(縁切り)
    願いを持ったまま、まず碑の正面から裏側へくぐります。
    → これで「悪縁を断ち切る」ことを表します。

  3. 裏側から正面へくぐる(縁結び)
    次に裏側から正面へ戻るようにくぐります。
    → これで「良縁を結ぶ」ことを表します。

  4. 形代を碑に貼る
    最後に願いごとを書いた形代を碑に貼り付けます。

🔹猛暑日が続く今は石がとても熱いので、くくる際はお気をつけて下さい。

おみくじ

櫛まつり

安井金比羅宮では、毎年9月に「櫛まつり」という行事が行われます。
女性にとって身近で大切な櫛や簪を神さまに奉納し、これまでの感謝を伝えるお祭りです。

櫛まつり

🔹開催日:9月29日(9月第4月曜日)

🔹開催内容

 神事:午後1時

 時代風俗行列巡行:午後2時

私はまだ実際に足を運んだことはありませんが、想像するだけでもとても素敵な光景が浮かびます。古い櫛を手に、少し名残惜しそうに、それでも「ありがとう」と心を込めて納める姿。きっと櫛には、その人の思い出や日々の物語が宿っているのだろうなと思います。

お祭り当日には、時代装束に身を包んだ女性たちの行列もあり、まるでタイムスリップしたような雰囲気になるそうです。京都らしい雅やかさと、暮らしに寄り添ってきた櫛への優しい祈り。その両方を感じられるのが、櫛まつりの魅力なのだと思います。

今年は無理ですが、来年はぜひ訪れて、自分の目で見て、肌でその空気を感じてみたいです。

櫛塚

安井金比羅宮の境内には「櫛塚」という小さな塚があって、そこに使い古した櫛や簪を納めて供養することができます。櫛まつりの日にはもちろん、多くの人が日々の感謝を込めて櫛を納めに訪れるそうです。

安井金比羅宮 久志塚

安井金比羅宮 久志塚

この櫛塚は、単なる道具の供養ではなく、髪を整えることを通して支えてくれた日々や、その時々の思い出までも一緒に鎮めてくれるように感じます。なんだか、自分の小さな歴史をひとつ結んで手放す、そんな場所なのかなと想像しています。

20250916・安井金比羅宮

手水橋に移るお空と緑がとても綺麗でした。

20230404・安井金比羅宮

境内に桜と山吹きが綺麗に咲いていました。藤の花も咲き始めている感じでした。

20071031・安井金比羅宮

20年も前の安井金比羅宮ですが、今とあまり変わらないです。

「縁切り縁結び碑」の形が現在と少し違うことが分かります。角?がないです。

縁切り縁結びの碑

縁切り縁結びの碑

金比羅絵馬館

2007年当時、安井金比羅宮で絵馬を見ることができました。
恐らく絵馬は金比羅絵馬館に展示されていて、その絵馬にはさまざまな願いや思いが込められていて、見ているだけで心が温かくなるような光景でした。

金比羅絵馬館

金比羅絵馬館

金比羅絵馬館

金比羅絵馬館

金比羅絵馬館は今も見学可能なようです。

金比羅絵馬館

○開館時間 10:00~16:00
○入館料 大人500円/高校生以下400円 幼児無料

(ガラスの部屋の入館も含みます)
○休館日 月曜日(祝日の時は翌日)・年末
○所要時間 約30分

金比羅絵馬館・金比羅会館のご案内|安井金比羅宮

まとめ

20年ほど前にも訪れたことがある安井金比羅宮ですが、現在も大きく変わった様子はありません。

境内の雰囲気や縁切り縁結び碑は当時のままで、昔と変わらず、願い事を書いた形代を碑にくくる体験は、今も参拝者に人気です。

安井金比羅宮は観光地として訪れる人も多い場所ですが、ただの観光ではなく、心の中を見つめ直すきっかけになる神社です。
京都を散策する際に立ち寄れば、時を超えて受け継がれる風景と風習を感じることができます。

安井金比羅宮・ホームページ

アクセス

①市バス東山安井前

バス停から降りてすぐです。

②花見小路から徒歩20分前後

花見小路を歩いていくと、ほどなくして建仁寺の前に出ます。

建仁寺

花見小路を抜けて建仁寺の前を通り過ぎ、さらに少し進むと、安井金比羅宮の鳥居が見えてきます。

安井金比羅宮の鳥居

建仁寺を抜けて現れる安井金比羅宮の鳥居

にぎやかな祇園の通りからふっと空気が変わり、鳥居をくぐると静かな境内が広がります。