夏越の祓茅の輪くぐり

昨日、買い物に行くと祇園祭の祇園囃子が流れる店内に大きな祇園祭の看板が立られていました。

もうすぐ祇園祭、心が躍るこの頃……多くの神社では茅の輪くぐりが始まります。

「茅の輪くぐり」とは年２回（６月と12月）、半年の間、犯した様々な穢れ（けがれ）や罪を茅の輪をくぐる事で祓う意味を持つ夏の風物詩とも言える神事の事を云います。

6月の「大袚」は「夏越の祓」（なごしのはらえ）、12月の「大袚」は「年越の祓」（としこしのはらえ）と呼ばれています。

京都にも多くの神社で「茅の輪くぐり」の神事が行われるので、近所…または通りかかりの神社で「茅の輪をくぐり」はいかがですか？

今回の投稿は…夏の風物詩とも言われる「茅の輪くぐり」についてご紹介いさせていただきます。

この記事の目次

茅の輪くぐりとは？
茅の輪くぐりの順番
車折神社
- 茅の輪くぐり神事・2025
- kyotostory🌸・車折神社
平安神宮
- 茅の輪くぐり神事・2025
- おすすめポイント
松尾大社
上賀茂神社
建勲神社
元祇園梛（なぎ）神社
護王神社
北野天満宮
八坂神社
- 夏越の大祓・2025
- ホームページ
城南宮
若一神社・茅の輪くぐり（2024）
- 茅の輪守
- ホームページ
熊野神社・茅の輪くぐり（2022）
- kyotostory🌸熊野神社
- アクセス
新熊野神社・茅の輪くぐり（2018）

茅の輪くぐりとは？

「茅の輪くぐり」（ちのわくぐり）とは「夏越の祓」に行われる神事の事。茅の輪をくぐる時は、拾遺和歌集（しゅうわかしゅう）の中の「水無月のなごしの袚する人はちとせの命のぶというふなり」(みなづきのなごしのはらへする人はちとせのいのちのぶというふなり)という和歌を唱えながらくぐる作法が伝われています。

「茅の輪くぐり」の「茅」（かや）は屋根材や飼肥料などに利用されてきたイネ科の総称だそうです。

茅の輪くぐりの順番

「茅の輪くぐり」は決まった順番がありますが、神社によって違う場合があります。「茅の輪」の近くには「茅の輪くぐり」のくぐり方の説明が書いてあるので、ご確認ください。

正しい順番は「左➞右➞左」だそうです。

車折神社

車折神社の茅の輪くぐりは渡るだけ！なのであの難しい作法は要りませんでした。（もし、間違いだったらご了承ください😥）ちなみに、北野天満宮の「大茅の輪くぐり」も渡るだけの茅の輪くぐりになります。

茅の輪くぐり神事・2025

✅参拝期間：6月1日〜6月30日

➡茅の輪くぐり・人形 | 京都嵐山【車折神社】の「大祓式」

kyotostory🌸・車折神社

平安神宮

茅の輪くぐり神事・2025

✅茅の輪くぐり：6月20日～6月30日

✅夏越大祓：6月30日　午後4時

➡heianjingu.or.jp/journal_list/夏越の大祓/

松尾大社

茅の輪くぐり・2025

✅参拝期間：6月28日〜6月30日

✅夏越の大祓：6月30日　午後3時

➡６月３０日大祓式茅の輪神事｜松尾大社 - MATSUNOO TAISHA

松尾大社の茅の輪くぐりは別投稿しておりますので、ご興味のある方はリンク先をご参照ください。

上賀茂神社

茅の輪くぐり神事・2025

✅参拝期間：6月10日〜6月30日

✅夏越の大祓：6月30日　午後20時~

✅茅の輪守・限定御朱印：各500円

夏越の大祓・百人一首

百人一首には「夏越の祓」を詠んだ歌があります。

風そよぐ楢の小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける

百人一首98番・従二位家隆（じゅにいいえたか）

風も涼しくなり、もう秋かと思うと、上賀茂神社の御手洗川（みだらしがわ）で行われている六月祓（みなづきばらえ）だけが、今はまだ夏という事を示している。

ならの小川

「ならの小川」というのは、本当のところどこなのかわかりません。もともと家隆は実景ではなく、屏風に書かれた「水無月祓」の絵を見て、詠んでいるからです。かつては、「なら」とあることから「奈良」地方にある小川という説もありました。その「なら」を植物の「楢」にすると、それこそ楢の木がある小川ならどこでも可能です。上賀茂神社の御手洗川は、そこに「奈良神社」という古い社があるので、それで「ならの小川」にふさわしいとされたようです。『小倉百人一首』とともに◆その二 | 小倉山荘