「後七日御修法」は1月8日から14日まで東寺で行われる密教儀式です。「後七日」とは正月8日から14日までの7日間のことで、元日から正月7日までの7日間を指す「前七日」と対になる言葉です。
「後七日御修法」は宮中真言院で弘法大師空海によってはじめられた正月行事です。真言宗の最高の儀式で、真言宗各派が一堂に集まり、鎮護国家、五穀豊穰、国土豊穰を祈ります。秘法のため灌頂院道場への入堂はできませんが、上堂と退堂の列を参拝できます。
元々会場は宮中にある「真言院」だったのですが、明治の廃仏毀釈の影響を受け、一旦廃止、その後、再開の際、東寺内の「灌頂院(かんじょういん)」に会場が変更になりました。
御修法は、宮中の重要な年の始めの正月行事として、一日から七日までの七日間を神事、八日から十四日までの七日間を仏事で営み、後七日とは八日から十四日までの七日間の事で、この行事の名称を「宮中真言院後七日御修法」とも「真言院御修法」 とも呼び、通称は「みしほ」と親しまれています。
後七日御修法
✅鎮護国家、五穀成就、国土豊饒を祈る真言宗で最高の儀式
🔹場所:教王護国寺(東寺)
🔹期間:1月8日~14日
🔹時間:1日3回(6時、10時、13時30分)
🔹結願日(1月14日)
1月14日だけはネットでは時間が異なると書いてありましたが、問い合わせをすると同じく6時、10時、13時30分で13時30分タイムには特別お札(1000円)が頂けるとの事でした。
(もし、違ったらすみません😥、ご参考までに)
後七日御修法・動画
後七日御修法は今朝の京都新聞にも載っていました。各派の高僧15人が東寺に集結し、7日間にわたって、国の安泰や五穀豊饒などを祈ります。
昨年、偶然、東寺の「灌頂院」の前で後七日御修法を拝見する機会がありました。多く参拝者が見守る中、厳かな音楽を背景に行われるその光景はかなり印象的でした。
「後七日御修法」行列が終わった後、砂利道を綺麗に整える関係者の方がおりました…。
敷砂の模様が枯山水庭園の漣(さざなみ)と似てて見えました。
後七日御修法、いかがでしたか?今週と来週、京都に来られる際は東寺にも足を運んでみてください。(ちなみに東寺は午前5時 開門、午後5時 閉門です。)
参考サイト
- 法要のご案内|東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
- 真言宗最高の儀式「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」 – 東寺百合文書WEB
- 後七日御修法(ごしちにちみしほ) ~東寺で開催される国の安泰を祈る真言宗最高の儀式 - MKメディア