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 京都の春・ 梅宮大社(百人一首編)

  梅宮大社百人一首

 

 

梅宮大社百人一首

夕ざれば門田の稲葉訪れて芦のまろやに秋風で吹く

百人一首72番 大納言源経信卿)

 
 
 
 
梅宮大社神苑には「池中亭」という茶室があり、その茶室の近くには歌碑とその説明が書かれた表示があります。季節折々の花を目当てに神苑を歩いたら、気づかぬうちに出口を通ってしまう事も多々。私も何回も行ったのに気づかず、この前…やっと気づきました。
 

 梅宮大社・池中亭茶屋

 
梅宮大社由緒略記』には「池中亭茶室」に対して次のように書かれています。
 

「池中亭茶室」芦のまろ屋
梅津は王朝時代には王公貴紳の別荘が多くつくられた処で、源師賢の山荘もその一つであった。大納信源経が「夕されば門田の稲葉訪れて芦のまろやに秋風ぞ吹く」とうたったのは師賢の山荘に招かれた時のものであって、この歌は夕方になると門前の稲葉をそよそよと音をさせ、芦で葺いた田舎家に秋風が吹いている秋の夕暮の梅津の風景を歌いあげたものである。
さくや池の島にある池中亭は梅津の里に芦のまろやとして今に残る唯一のものであって、風雅な屋根の姿が他に類を見ない素晴しさである。

池中亭茶室・2022

3月15日、ママさんと一緒に梅宮大社に行って来ました。

ママさんからスマホで水に映る写真を綺麗に撮る方法を教えてもらったのですが..........私には無理でした。ママさんが撮った写真を許可を頂いて二枚載せております。

 

ママさんの写真①
 
 ママさんの写真②
 
春は梅…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

夏は花菖蒲…。(20220616)

 
 
神苑には広い池があり茶室咲耶池と呼ばれる池の周りにありまして、近くには小橋もありますが、橋を通っても中に入ることはできません。
 
ちなみに橋からはたくさんの鯉を眺める事ができます。広い池の中には橋がたくさんありますが、鯉を眺めるには茶室からすぐの所にある…こちらの橋が一番お勧めです。朝早く神苑に入ると人も少ないので、ゆっくりひとり占めできます😊

鳥のさえずりと悠々泳ぐ鯉のコラボはいくら眺めても飽きる事はありません。
 
咲耶池の周りには、かきつばた、花菖蒲、霧島つつじが相ついで咲き、島の中にある茶席「池中亭」は「芦のまろ屋」ともあだ名される、平安時代の梅津の里の風景を歌った百人一首『ゆうされば かどたのいなば おとずれて あしのまろやに 秋風ぞふく・大納言 源 経信』の歌の古里として、今に残る唯一のかや葺きの建物です。

 

梅宮大社ホームページ より

 

その歌に対する説明は次の通りです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

夕ざれば門田の稲葉訪れて芦のまろやに秋風で吹く 百人一首の大納言源経信卿の歌であり、専時の梅津の里を詠んだものである。此の茶宣の茅算き屋根の形が往時の芦の円屋の姿を今に伝える唯一のもので、其の風雅な屋根の形は他に類を見ない。 梅宮大社

表に刻まれている書体は新今和歌集の撰者、藤原定家の直筆である。

  
こちらの歌碑に刻まれている書体が藤原定家の直筆!びっくりです。 

『原色小倉百人一首・梅津

とにかく..........写真がとてもきれいです。字がすこし小さいですが、その分、説明がたくさん載せています。句に対する解説は専門的で少々難しいですが、百人一首に登場する鳥や場所、植物などの写真が豊かなので、内容を理解しやすくなります。

百人一首暗記のための綴じ込み付録は楽しく百人一首の暗記を手伝ってくれます。わたしは写真だけでも大満足の一冊でした。

 

 
「金葉集』の詞書に「師賢朝臣の梅津に人々まかりて、田家秋風といへることを詠める」とある。「梅津」は、都の西郊(京都市右京区)、桂川左岸一帯の地。作者経信の時代、貴族たちは洛外の自然を求め、いわゆる田園趣味が流行した。この歌は、血縁である源師質の梅津の山荘で詠まれたもので、題詠ではあるが、田園の秋の風景が実感をもってうたいあげられている。(p105)
という事で、
 
 
歌の中の「芦のまろや」は 「昔で葺いた粗末な仮小屋の意だが、ここでは源師賢のあし荘をさす」
 
 
と書かれてます。
 

 『暗誦 百人一首・梅津

「語呂合わせの覚え方」や「詳しく知ろう!」を含めて、可愛らしいキャラクター、百人一首暗記のための付録!「暗記虎の巻」は手の裏に入るサイズで、上手く使えば、百人一首に取り組む方々の強い味方になると思います。ちなみに、値段も1000円もしない定価768円!!(2011年だと定価680円でした)百人一首のスタートブックとしてもおすすめです。

 作者の大納言経信は、この歌を詠んだ時、京都のいなかにあった親せきの別荘を訪ねていました。「田園の家の秋風」というテーマで、その場にいた人々と歌会を開いて歌を詠み合いました。当時の貴族たの間では郊外に別荘を建てるのが流行しました。 (p101)
 

まとめ

 

夕ざれば門田の稲葉訪れて芦のまろやに秋風で吹く

(夕方になると門の前に広がっている稲穂は秋風に揺れながら音を出し、その風は芦のまろやにも吹いています)

 

秋の夕暮れは尚綺麗…目の前に広がっている黄金の波と赤に染まってゆく空、そこに吹いている風。目に耳に肌に…多中感覚を感じさせる一句。その風景が何度も訪れたことがある梅津という事…不思議な気持ちになります。