
今年の梅の花は平年と比べてもかなり遅い感じがします。節分の日に行った北野天満宮(「花の庭」除く)も、この前(2月8日)行った京都府立植物園でも蝋梅以外の梅の花は咲いていませんでした。
恐らく、今は咲いている気もしますが、昨年だと今頃、あと少しで梅の花が見頃の場所もあった事を考えるとここまで咲かないの?と思います。
今回の投稿は寒い季節に一足早く春を感じさせてくれる蝋梅のおすすめ場所をご紹介させていただきます。
蝋梅
蝋梅(ロウバイ)は、冬に甘い香りの黄色い花を咲かせる落葉低木です。名前の由来は、花びらがまるで蝋(ろう)細工のように半透明でツヤがあることと、梅に似た花を咲かせる事からきていると云います。
✅蝋梅の実は黒っぽく、やや毒性があるため食べられません。
✅梅と思われる蝋梅ですが、蝋梅はロウバイ科ロウバイ属に分類される落葉低木の一種で、梅とは異なる種類です。寒中に咲くことから「梅」と名付けられたようです。
花言葉
🔹「先導」 – 他の花に先駆けて冬に咲くことから。
🔹「慈愛」 – 優しい香りと可憐な姿に由来。
🔹「優しい心」 – ほのかな香りが人の心を癒すことから。
蝋梅は寒い季節に咲くため、「希望」や「春を告げる花」としても親しまれています。
芥川龍之介&蝋梅
芥川龍之介さんは家の庭に植えられている幾つかの木の中で特に蝋梅を気に入っていました。
新しい僕の家の庭には
わが裏庭の垣のほとりに一株の
京都府立植物園(20250208)
蝋梅の一番お勧めの場所は京都府立植物園です。園内には蝋梅が梅林の中と桜苑の近く、二個所あります。
梅林の中にあるのは蝋梅、もう一つは素心蝋梅です。
蝋梅
素心蝋梅

曲がり道から漂う香りに誘われます。まさしく大木のような感じで、空高くひよこのような蕾がたくさん!咲いてる花も多いので両方楽しめます。
京都府立植物園は京都マラソンの当日は入園無料(200円、4月以後は500円)なので、応援傍らの蝋梅探しはいかがですか?
アクセス
京都御苑(20240228)

出水の小川の近くに素心蝋梅が植えられています。

出水の小川周辺は夏は紫陽花が綺麗です。

広々した苑内には旧家を含めて幾つかの素敵な休憩所も設けられています。
一日ずっと居られる京都御苑。京都に来られる際はぜひ、寄ってみてください。
出水の小川・アクセス
平野神社(20230315)
屈指の桜の名所である平野神社。その桜の中では早咲きの桜もあり、今なら十月桜と蝋梅を楽しめます。

アクセス
平野神社が北野天満宮から徒歩で行けるので、北野天満宮にも足を運んでみてください。
北野天満宮(20250202&04)

三光門を通るとご本殿になります。参拝者が一番多い場所でもあるご本殿ですが、その横の門を出るとガラッと雰囲気が変わります。
素心蝋梅はその本殿から絵馬掛け所に出てすぐの場所に植えられています。
人も少なくゆったりした時間が流れ、そのほとりにあまり目立たず静かに花を咲かせる蝋梅は気づいた人だけに恥ずかしそうな顔を見せてくれます。

アクセス
梅宮大社(20220228)

蝋梅は境内の神苑に咲いています。(神苑:600円)

目を上げると梅の花と負けずに咲いている蝋梅。梅の花と蝋梅をここまで楽しめるのはここだけ!
