京都の夏・「茅の輪くぐり」
松尾大社・茅の輪くぐり
大袚式|年間祭儀予定|祭典・行事 | 松尾大社 - MATSUNOO TAISHA
この「大袚」は神代の昔から行われている神事で、自らの穢れと社会の罪穢れを袚い去り、清き明るき心に立ち帰って雄々しく勇ましくその使命に遭遇する決意を固めるための行事で、毎年6月30日と12月31日の晦日に、宮中を始めとして全国の神社において斎行される神事です。
その中、6月の「大袚」は「夏越の祓」(なごしのはらえ)、12月の「大袚」は「年越の祓」(としこしのはらえ)と呼ばれています。
「茅の輪くぐり」
茅の輪くぐり
「茅の輪くぐり」(ちのわくぐり)は「夏越の祓」に行われる神事の事で、茅の輪をくぐる時は、拾遺和歌集(しゅうわかしゅう)の中の「題しらず」「よみ人知らず」として、 「水無月のなごしの袚する人はちとせの命のぶというふなり」(みなづきのなごしのはらへする人は ちとせのいのちのぶというふなり)という和歌を唱えながらくぐる作法があると言われています。
「茅の輪くぐり」のくぐり方
私の場合…今まで…数回ほど「茅の輪くぐり」をやったことがありますが、未だに順番が分かりません😢
この前、北野天満宮で「茅の輪くぐり」をやりましたが、先にぐぐった方々を観察…したのも関わらず、自分がぐぐった方向は間違っていました。
正しい順番は「正面から最初に左回り、次に右回りと 8 字を描いて計3回くぐる」事だそうです。
北野天満宮・「茅の輪くぐり」(2022)
大茅の輪くぐり 6月25日
夏越の大祓 6月30日
大茅の輪くぐり(おおちのわくぐり)
6月25日の御誕辰祭は「夏越(なごし)天神」ともいわれ、真夏を迎えるにあたって無病息災を願う「大茅の輪くぐり」を行います。楼門に掲げられた「大茅の輪」は、直径約5メートルで京都最大といわれています。厄除け・病気除けとして直径7~8センチほどの小型の「茅の輪」の授与もあります。
(写真は北野天満宮の「茅の輪くぐり」の説明を撮った写真から切り取りました。)
熊野神社・「茅の輪くぐり」
茅の輪の後ろに茅の輪くぐりの方法が書いてある印刷物が置いてありました。最初は気づかず、先に茅の輪くぐりを終えた方に訊いて.........教えて頂きました。
まず、本殿に参拝して、その後茅の輪くぐりになるようです。
まず、本殿に向けて挨拶して、右回りして戻る。本殿に向けて挨拶して、右回りして戻る。本殿に向けて挨拶して、最後は左回りして戻って、もう本殿に向けて挨拶。
① みな月のなごしの載する人は千年の命のぶというなり
(みなづきのなごしのはらへする人は ちとせのいのちのぶというふなり)②思う事みなつきねとて麻の葉をきりにきりても祓いつるかなそみんしょうらい
人も少なかったので、紙を見て言葉を唱えながら、三回くぐることができました。京都に17年も住んでて、初めて「茅の輪くぐり」に成功?と思ったら方向間違ったようです。(左ー>右ー>左を左ー>右ー>右でやってしまいました😥やっぱり難しいです。
翌日、もう一回熊野神社に行って来ました。今度は間違わずに「茅の輪くぐり」ができました。初成功です😊
6月30日の大祓式は神社の役人のみで行われますので、ご参照ください。
新熊野神社・「茅の輪くぐり」(2018)
夏越の大祓・百人一首
ちなみに百人一首にも「夏越の祓」を詠んだ歌があります。
風も涼しくなり、もう秋かと思うと、上賀茂神社の御手洗川(みだらしがわ) で行われている六月祓(みなづきばらえ)だけが、今はまだ夏という事を示している。
ならの小川は奈良ではなく、京都の上賀茂神社の御手洗川の事です。
この歌は御手洗川で6月に行われていた「夏越の祓」(なごしのはらえ)の絵を見て歌った「屏風歌」)(びょうぶうた)だそうです。