
京都には、有名な場所がたくさんあります。
でも、私が好きなのは、観光地そのものよりも、そこへ向かう途中の道だったりします。
その中の一つが、松尾橋を渡って、嵐山へ続くサイクリングロードです。

桂川サイクリングロードは、この前、紹介した松尾橋近くのイチョウの木がある公園(嵐山東公園)から嵐山へ続くサイクリングロードでありながら、京都・奈良・和歌山をつなぐ「京奈和自転車道」の一部でもあります。

自然を気軽に楽しめる、桂川サイクリングロード、私の気に入りの小さな冒険路です。桂川沿いを走るこの道は、派手さはないですが、春には桜、夏には青もみじ、秋には紅葉と、どの季節に訪れても、それぞれの美しさがあって、ちゃんと表情を変えてくれます。
桂川サイクリングロードにはランニングを楽しんている地元の方もよくみられます。

嵐山に近づくと目の前に見える小倉山と愛宕山が暖かく迎えてくれます。

桂川サイクリングロードは嵐山東公園をずっと走る感じで、嵐山に向かって走る右側は嵐山東公園が続きます。

嵐山東公園は、松尾橋から嵐山へと続く公園で、松尾橋の河川敷も含まれています。地元では、松尾橋の河川敷の公園を松尾公園と呼ばれることもあります。
園内には広いグラウンドやベンチもたくさんあり、奥には小川もあります。気が向いた場所で自転車を止めて休むこともできます。鳥のさえずりが自然のBGMになって、ゆったりとした時間が流れる場所です。

また嵐山東公園は百人一首歌碑がある場所があるので、百人一首の歌碑を探してみるのもお勧めです。
嵐山に近づくにつれて、人の気配が少しずつ増えていきます。
でも、松尾橋からここまで走ってきたあとの嵐山は、いきなり来たときとは、少し違って見えます。「にぎやかな観光地」というより、ちゃんと道の先にあった場所、そんな感じがするのです。

歩くより速く、車より遅い、自転車の速度だからこそ見える景色。
このサイクリングロードは、京都を“通り過ぎる街”ではなく、味わいながら進む街だと教えてくれます。
有名じゃなくてもいい。写真映えしなくてもいい。
それでも、何度でも走りたくなる――そんな道が、私の好きな京都です。
松尾橋から嵐山のもう一つのルート

松尾橋から嵐山までは橋を渡って,桂川サイクリングロードで行く方法と橋を渡らず、桂川の流れに進んで行くという二つの方法があります。

松尾橋を渡り、①桂川サイクリングロードで行く方法と、②松尾橋を渡らず、直線の道をひたすら走って行く方法の二つです。①なら、嵐山東公園を通りながら…途中で好きな場所にレジャーシートを敷いてお弁当やお菓子を食べたりしながらのくつろぎタイムもできますが、②だと途中に自転車を止める場所はありますが、嵐山に着くまで走る事になります。
その代わり、橋を渡らずに進むと、桂川のゆったりとした流れを間近に感じられ、遠くに見える渡月橋の姿にも心を打たれます。
しかし…嵐山に近づくにつれて、道は細くなり、車や人も次第に増えていき、気づけば渡月橋が目の前です。

自転車なら、ここから渡月橋を渡って嵐山公園周辺に自転車を停めるか、嵐電嵐山駅方面に進んで嵯峨野まで行くかになりますが、ランニングならゆっくり嵐山散策がおすすめです。