今日はいよいよ京都マラソン!京都市内はランナーと応援する人々の熱気で満ちていくでしょう。そんな中、今日、若き世を去ったある韓国の詩人を偲ぶ行事が静かに行われる事をご存じですか?
その詩人は尹東柱です。韓国人であればだれもがその名前は知っているはず…「星を数える夜」、「序詩」は彼を体表する作品になっています。日本の支配下、韓国語で詩を書くという事で独立運動の罪に逮捕され、27歳の若さで、福岡刑務所で原因不明の死因により獄死しました。「原因不明の死因」によって、後に彼が生体実験の対象になったという話が出回るようになります。
その真偽は別にして、戦争さえなければ、彼の才能が奪われる事はなかったっでしょうに、心が痛みます。
今回の投稿は京都マラソンの最中に静かに行われる「尹東柱追悼式」をご案内いたします。
尹東柱追悼式が行われる同志社大学今出川キャンパスは京都御苑からも近いので、京都御苑の梅の花も楽しめます。(アクセスをご参照ください。)
尹東柱没後80年、詩碑建立30周年 尹東柱追悼式
日時:2025年2月16日(日) 13:30~17:00
会場:同志社大学今出川キャンパス
同志社礼拝堂 および 尹東柱詩碑前(同志社礼拝堂東側)
名誉学位贈呈式
この前、京都新聞で同志社大学から 尹東柱さんに名誉学位を贈呈するという記事が載っていました。その名誉学位贈呈式も今日です。追悼式は贈呈式が終わってから行われます。
茨木のり子・尹東柱
茨木のり子さんは「隣国語の森」で尹東柱さんに関する思いを書いています。
茨木のり子さんが個人的に思いがある方です。今は廃止になった「静岡世界翻訳大会」で初めて応募した時、茨木のり子さんの作品が指定課題の一つだったのです。もちろん、結果は落選でしたが…😓
アクセス
✅同志社礼拝堂は18番です。詩碑は礼拝堂の東側にあります。
京都御苑から同志社大学今出川キャンパスアクセス
京都御苑の今出川御門に出て、横断歩道を渡ると同志社大学今出川キャンパスです。
今出川御門は児童公園を出て左側にあります。
リンク
まとめ
だいぶん前の事ですが、久々手に取った本を開けると、ハサミで切れたプリントが挟んでおりました。そこに書かれていたのは尹東柱さんの「たやすく書かれた詩」でした。
戦争の中、ある意味では敵でもある日本で大学に通っていた彼はこのような状況で 「余りにも詩がたやすく書けるのは恥ずかしい事」と書いています。
その詩を手に取って、何とも言えない気持ちになって、涙が出たのを未だに思えています。
尹東柱さんの詩はゆっくり訳して、別投稿で載せる予定です。興味のある方には申し訳ございませんがしばらくお待ちくださいませ。
追記
✅2月16日 同志社大学今出川キャンパスに行って来ました。