kyotostory🌸

あなたの知らない京都

京都の秋・太田神社

太田神社(20221104)

太田神社

太田神社の鎮座年代は不詳ですが、賀茂に於ける最古の社であり、賀茂県主族の移住以前より農民から長寿福徳の神として信仰が寄せられていたと云います。

御祭神は天鋼女命(あめのうずめのみこと)で、天鋼女命は天岩戸の前でお神楽をされた神として知られています。

宮崎の高千穂には天鋼女命にまつわる「天岩戸神話」に因んだ天岩戸神社があります。

天岩戸神話|【公式】天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)|天岩戸神話|宮崎県|高千穂町 (amanoiwato-jinja.jp)

太田神社・ご利益

天鋼女命の御神徳に因んで、太田神社の芸能上達のご利益があります。芸能上達と言えば、「車折神社」が広く知られていますが、太田神社も芸能上達のご利益がある事は知りませんでした。太田神社では芸能上達のお守りが頂けます。

ご利益

芸能上達、延命長寿

太田神社・例祭

タイ

例祭

春祭 4月10日

秋祭 11月10日

毎月10日(月次祭)里神楽奉奏。

里神楽(チャンポン神楽)

上賀茂神社神社で太田神社の秋祭の貼り紙見つけました。

太田神社の里神楽は「大田神社巫女神楽」として京都市登録無形民俗文化財に指定されており、当神社が長寿の神を祀ることから老人により囃し舞われる日本最古の形を残した神楽です。又、その音色により俗に「チャンポン神楽」とも云われ、動きの少ない神楽としても有名です。

動画を観ると「チャンポン神楽」の「チャンポン」の謎が解けますので、よろしければ、ご覧ください。

大田ノ沢のカキツバタ群落

太田神社は境内東側の沢地である大田の沢(おちたのさわ)は野生のカキツバタの名勝で知られています。

「大田ノ沢のカキツバタ群落」は「深泥池生物群集」と同じく国の天然記念物に指定されています。

「大田ノ沢のカキツバタ群落」は今は閉まっていますが、許可を頂いて少しだけ入らせていただきました。)

秋の「大田ノ沢」は響く鳥のさえずりの中、静かに春を待つカキツバタ…花咲くその日が待ち遠しです。

カキツバタを見に行った事はありませんが、5月中旬頃に見頃を迎える様ですが、今年は早くも5月2日に見頃を迎えてるようです。約2万5千株というのカキツバタが満をを迎え、目いっぱい広がる紫の波、本当に素敵です。今年は行ってみたいと思ったのですが、果たして…😊

春の風物詩のように、京都新聞の一面に満開のカキツバタの写真が載せていたのを思い出しました。来年の春はカキツバタを見に行きたいです。

20230516・太田神社

一日延期になった葵祭。上賀茂神社に行って、帰りに太田神社に寄ってきました。

今年はカキツバタの開花が早かったようで、本来なら満開のはずが…見頃を過ぎていましたが、境内でタゴカエルの不思議な泣き声に会える事ができました。

大田ノ沢」にはカエルが多いようで、カエルの合唱と鳥の囀りのコラボはまさに無限の癒し!感謝です。

大田神社のカキツバタについて

御朱印を頂く際、カキツバタの事を尋ねると、頂きました。

「神山や 大田の沢のかきつばたふかきたのみは色に見ゆらむ 」
 
この歌は、平安時代後期から鎌倉時代初期にかけての歌人、藤原俊成しゅんぜい)が詠まれた歌で、すでに平安時代にはこの地にかきつばたが咲き乱れており名勝であったようです。
 
大田神社のカキツバタは古代から咲き続けた花と言われており、深泥ヶ池同様
古代に京都がまだ湖であった頃の面影を残す泥炭地であることから昭和十四年に国
の天然記念物に指定されました。
いずれが あやめ かきつばた
「いずれが あやめ かきつばた」
あやめも、かきつばたも、美しい花ですが、似ていて区別がつかないところから
選択に困ることの例えとして昔から使われてきた言葉です。
 
あやめは花びらに網目のような模様があります。この網目の模様から「あやめ」
と名付けられた説もあります。また、かきつばたは網目の模様はなく、花びらの付
け根に一筋の線が入っています。この花の汁で布を染めたところから「書付花(かきつけばな)」が「かきつばた」になったとも言われています。また花菖蒲もよく似ていますが花びらの中央が黄色く色付いているのが特徴です。
 
かきつばたが水を好むのに対し、あやめは陸を好みます。
 
またかきつばたが五月に咲くのに対して花菖蒲は六月に花をつけます。
カキツバタの花言葉

幸運は必ず来る

幸せが必ず来る

大田ノ沢の言伝
池に手を入れると手が腐る
➞あまりに美しい花ので、人が花を持ち去るのを戒めた言葉として伝わっています。

太田神社・境内

大田の小径

境内には「大田の小径」という散策路がありますが、時間がないため、スルー😥しましたが、路を進むと、京都タワーや伏見桃山城を遠望できる展望スポットがあるようで、今度、ゆっくり登ってみたいです。

境内後方には、「大田の小径」と呼ばれる全長約750mの散策路が延びる。この散策路は、平成17年(2005年)に、地域住民で構成する「上賀茂自治連合会」「上賀茂まちづくり委員会」らによって整備されたものである。

神社背後の小山に、未舗装ながら整備された山道が続いている。散策路の両脇にはロープが張られているほか、途中の数か所に標識が設けられ、迷うことなく散策できる。北大路魯山人が愛したという山つつじが出迎える山道を進むと、展望箇所が設けられており、好天時には京都タワーや伏見桃山城を遠望できる。杉林を抜けて散策路を進むことで、岡本口(東側登り口、上賀茂岡本町地内)に至る。大田神社 (京都市) - Wikipedia

境内には茶の木の花と実を含め、可愛らしく伸びるツタも見る事ができます。

太田神社・公園

太田神社のすぐ近くには可愛らしい公園があります。公園には誰もいませんでしたが、錆びついた遊具も太田神社と時間を共に歩んできたかのようで、歴史を感じました。

太田神社・御朱印とお守り

太田神社・御朱印

太田神社・お守り

カキツバタの花言葉は「幸運は必ず来る」、「幸せが必ず来る」という…何とも素晴らしい花言葉。

幸せは必ず来ます…毎日、数えきれないほど幸せは訪れているかもしれません。ただ気づいてないだけ…または、あまりにも当たり前の事で幸せのカテゴリーに入れず、手につかめない幸せ・幸運だけを求めているだけ…なのかもしれません。

カキツバタの花言葉から…些細な幸せ・幸運に気づき、その積み重ねが幸せな人生を導いてくれるのではないかと改めて感じました。

太田神社・ホームページ

アクセス

◆上賀茂神社から歩いて10分~15分

5月上旬より咲き始め中旬まで楽しめる「大田ノ沢のカキツバタ群落」、ちょっと早いですが、来年の京都旅行にいかがですか?