あんなに暑かった9月も過ぎ、昼間はまだその名残を感じますが、さすがに朝晩は涼しくなり、秋の気配を感じるようになりました。
さて、秋といえば月――中秋の名月(旧暦の8月15日)です。
一年で最も美しいとされる月を楽しめる中秋の名月、今年は10月6日が中秋の名月にあたります。
お家での月見、帰り道でふと眺める月、川辺での月見――どこでも、特別なお金は要りません。それぞれの思いを胸に、月を眺めるひとときは格別です。
古くから京都では、月を愛でる風習が大切にされてきました。寺社や庭園、山並みや橋の上――それぞれの場所で出会う月には、異なる表情と物語があります。
今回の投稿では観光と合わせて訪れたい「京都月見八景」をご紹介します。
- 1. 平野神社 ― 古社の庭で月を楽しむ
- 2. 鴨川デルタ ― 河と空に広がる月
- 3. 大覚寺 ― 平安雅の「観月の夕べ」
- 4. 嵐山・渡月橋 ― 名月の橋
- 5. 松尾大社 ― 神域に昇る月
- 6. 下鴨神社 古社の神苑で月を眺める
- 7.上賀茂神社で秋の月を楽しむ
- 8. 鴨川 ― 都人の憩いと月
- おわりに
1. 平野神社 ― 古社の庭で月を楽しむ
北野天満宮の近くに位置する平野神社は、桜の名所としても知られる古社。
令和7年 10月6日(月)午後6時30分~
- アクセス:市バス「平野神社前」下車徒歩1分、地下鉄北大路駅から市バスで約10分
✅これからは彼岸花とムラサキシキブが楽しめます。
2. 鴨川デルタ ― 河と空に広がる月
鴨川と高野川が合流する鴨川デルタは、広い空と川沿いの開けた景色が魅力のスポット。河川敷に座って水面に映る月を眺めたり、川風に吹かれながら夜空を楽しむことができます。
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アクセス:京阪出町柳駅から徒歩5分
3. 大覚寺 ― 平安雅の「観月の夕べ」
平安時代からの名月の名所として知られる大覚寺。境内に広がる大沢池は、日本最古の人工林泉で、平安貴族も舟を浮かべて月を愛でたと伝わります。毎年「観月の夕べ」が開かれ、夜空の月と水面に映る月、二つの月を同時に楽しめる贅沢なひとときです。
秋の「観月の夕べ」では、池に浮かべられた観月船に乗り、雅楽の調べとともに月を愛でることができます。
日 程:令和7年10月4日(土)~10月6日(月・中秋)
時 間:17時30分~21時(20時30分受付終了)※昼夜入替制
料 金:大人500円・小中高生300円(日中参拝は別途参拝料が必要)
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アクセス:JR嵯峨嵐山駅から徒歩20分、市バス「大覚寺」下車すぐ
4. 嵐山・渡月橋 ― 名月の橋

桂川にかかる渡月橋は、「月が橋を渡るように見えた」と言われる名所。夜は落ち着いた雰囲気で月見が楽しめます。
5. 松尾大社 ― 神域に昇る月
嵐山の西にある松尾大社は、酒造の神として知られる古社。

令和7年10月6日 午後5時~
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アクセス:阪急松尾大社駅下車すぐ、市バス「松尾大社前」下車徒歩5分前後
6. 下鴨神社 古社の神苑で月を眺める
糺の森に囲まれた下鴨神社では、静かな神苑や池に映る月を眺めることができます。秋の夜には、木々の間からのぞく月が幻想的に輝き、歴史と自然が織りなす特別なひとときを体験できます。
令和七年(2025年)十月六日 月曜日 17:30〜21:00
アクセス
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京阪「出町柳駅」から徒歩5分
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市バス「下鴨神社前」下車すぐ
7.上賀茂神社で秋の月を楽しむ

京都最古の神社のひとつ、上賀茂神社では広い境内や社殿を背景に月を眺めることができます。秋の夜には、静寂の中で月が社殿や木々を照らし、古都ならではの神秘的な雰囲気を味わえます。
日時:10月6日【月】 午後4時30分〜
場所:上賀茂神社 馬場殿
アクセス
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京都市バス「上賀茂神社前」下車すぐ
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京都市営地下鉄「北山駅」から徒歩約15分
8. 鴨川 ― 都人の憩いと月
京の町を南北に流れる鴨川は、昔から都人に親しまれてきた憩いの場所。河川敷に腰を下ろし、水音とともに月を仰ぐひとときは、飾らない京都の月見の原点です。
おわりに
京都の月見は、ただ空を見上げるだけではなく、歴史や文化、自然と一体になった特別な体験にもなります。
寺社の観月祭で雅を感じるもよし、静かな川辺で素朴に月を仰ぐもよし。
この秋は「京都月見八景」をめぐり、古都ならではの月の物語に触れてみるのはいかがですか。